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ローラゆかりの地、ウェールズの郷土料理を作ろう!

IN THE KITCHEN 2020.05.27

英国の南西部に位置するウェールズ。ローラが生まれ育ち、のちにローラ アシュレイ社の工場を構えた、ローラ自身ともブランドともゆかりの深い場所です。幼少期に触れた古きよきヴィクトリア時代を彷彿とさせる暮らしが、ローラの人生や家庭への考え方を育みました。ローラ アシュレイが提案するあたたかく安らぎのある「家」は、この頃の記憶がベースとなっています。

▲アシュレイ夫妻がウェールズに購入した一軒家「リドルドッグ」から、バーナード・アシュレイのベッドルームの様子。

工場を建てたのち、’70年代にアシュレイ夫妻がウェールズに購入した大きな一軒家もブランドの展開に広がりをもたらしました。家には30の部屋があり、ふたりがあれこれとインテリアを考えることができたのです。ローラはインテリアデザインの才能を開花させ、これが後のホームファニシング事業のもとになりました。

ローラ アシュレイに深い関わりをもつウェールズ。今回は、そんなウェールズの郷土料理「ウェルシュ・レアビット」をご紹介します。難しそうに聞こえますが、いわばチーズトースト。ぜひローラゆかりの地に思いを馳せながら、ビールや白ワインとともに初夏のひとときをお楽しみください。

ウェルシュ・レアビット


●材料
-食べやすい厚さにスライスしたパン 4枚(食パンやパン・ド・カンパーニュなどプレーンな食事パンを選びましょう)
-チェダーチーズ 200g
*もし手に入るようであれば、いちばんのおすすめはウェールズ産のケアフィリチーズ140gとハフォードチーズ70gを使うこと。ともにウェールズ産のチーズです。または、チェダーチーズ140gと英国最古のチーズといわれるチェシャーチーズ30gを使用しても)
-ビール 1/2パイント(284ml)
-卵黄 1個
-ウスターソース 小さじ2
-粒マスタード 小さじ2
-粗挽き黒こしょう 少々

●作り方
1. チーズを細かく角切りにするか、チーズグレーターですりおろしておく。

2. パン以外のすべての材料をボウルに入れ、ペースト状になるまですりつぶす。チーズは少し加熱してから入れると混ざりやすい。

3. パンの片面をオーブントースターでこんがりと焼き色がつくまで焼く。

4. 2のペーストを3のトーストしていない面にむらなく塗り、再びオーブントースターに入れて焼き色がつくまで焼く。



ミニトマトや好みのハーブ、スプラウトなどを添えると彩りがよくなります。作り方2のペーストは、冷凍保存も可能。余った場合や作りおきしたいときは冷凍保存袋に入れて冷凍しましょう。また、ペーストは厚塗りしないようにご注意を。味が濃くなりますので、トーストにバターを塗るようなイメージで薄く均一に塗りましょう。

英国ではパブやカフェなどで軽食としてオンメニューされている「ウェルシュ・レアビット」。ウェールズの人々は、同じく郷土料理の「カウル」と食べるのがお気に入り(「カウル」は肉や野菜を入れたウェールズ風の煮込み。現地ではラム肉やリーキを入れることが多いです)。ウェールズ人に倣って、ポトフやシチューなどお好きな煮込み料理と合わせてみてはいかがでしょう。

また、ビールを使用しているだけあってビールとの相性も抜群! なかでも、英国発祥のペールエールがおすすめです。チーズに合わせてふくよかなタイプの白ワインを合わせてもいいですね。

おそらくローラも食べていたであろう「ウェルシュ・レアビット」。材料を混ぜてパンに塗って、トーストするだけの簡単にトライできる嬉しい郷土料理です。ぜひ、楽しくて“おいしい”「おうち時間」のお供にどうぞ。