ムードボードとは、インテリアやファッション、グラフィックの世界で使われる、資料のコラージュのこと。写真やイラスト、生地などの素材を集めてコラージュすることで、デザインやコーディネートについて目指す方向性がはっきりとしてきます。

インテリアコーディネートについても、衝動買いをしたり想像だけでシミュレーションしたりするとテーマや一貫性が感じられない散漫な印象になることが多々あります。あらかじめムードボードを作ってイメージを固めておけば、それに合った家具や雑貨が選べるはず。今回は、ローラ アシュレイ流、ムードボードの作り方を公開します。

STEP1. ベースカラーを決める

まず最初にすべきことは、ベースカラーを決めることです。ベースカラー＝壁など面積が広い部分に使われる色のこと。ナチュラルやモダンなど、どういう方向性に仕上げたいかを決めたら、ウェブサイトや雑誌などからベースカラー3〜4色を取り入れたイメージに合う画像をピックアップしましょう。ローラ アシュレイのプリントもぜひ取り入れてみてくださいね（インスタグラムではスマホ用の壁紙もプレゼントしています）。

STEP2. 家具に使う生地でイメージをより具体化する

ベースカラーが固まったら、ソファやカーペット、ラグなどSTEP1の次に面積の大きな部分に使用する生地の色を考えましょう。可能であればインテリアショップで生地のサンプルをいくつか持ち帰って、ベースカラーと並べて印象をくらべてみてください。写真だけに頼るのではなく、実物の生地を並べてよりイメージを具体化することが重要です。

STEP3. カーテンやクッションの生地など、細かい部分をイメージする

次のステップでは、よりディテールにフォーカスして、カーテンやクッション、スローなどの生地をイメージします。ステップ1、2で集めた素材に合うと思う生地の見本を集めて並べてみてください。見本を集める時は、候補を多めに持ち帰って絞り込んでいくほうがベター。たくさん見本を集めて検討していくうち、初めに選んだベースの色が変わる可能性もあります。それもOK！ 気に入った素材を見つけたら、それに合うベースカラーを探りましょう。また、インテリアに異素材を取り入れる冒険心もお忘れなく。コットンだけが集まるようであれば、リネンやレース、シャイニーな生地など他の素材にも目を向けてみてください。

STEP4. より細かく、雑貨や切り抜きを追加する

写真や素材を集めたら、キャンドルやカトラリー、アクセサリーなどインテリアのイメージに合う雑貨や、雑貨の切り抜き写真など、具体的なディテールをプラスしていきましょう。より立体的に、完成したお部屋のイメージを表現することができます。

STEP5. すべてをまとめて、ムードボードが完成！

ステップ4までの素材が揃ったら、大きなボール紙やコルクボード（デジタルで作成する場合はアートボードなど）を用意して、素材を貼り付けます。ステップごとにいくつか候補がある場合は、ほかのステップの素材と組み合わせて相性を探りながら、いちばんしっくりくるものを選びましょう。完成したらインテリアプランのスタート！ こまめにムードボードを見返して、テーマがブレないように目指すインテリアを作りあげてください。